「技:風洞実験に使うシール?」 の中で、ラミネート加工について触れました。
ラミネート加工とは、印刷面の上に透明フィルムを貼ることで
色落ちや摩擦による劣化から印刷面を保護する効果があるのと同時に
見た目アップという効果もあります。
見た目アップという点では、一番多いのがツヤラミ。
透明艶(ツヤ)のラミネートのことですが
ネイルのグロスのように印刷面にツヤを与えます。
グロスラミともいいます。
マットラミはツヤ消し加工したポリエステル(PET)や
ポリプロピレン(PP)フィルムを印刷面に貼り合わせます。
とくに黒い印刷の上にマットラミをすることで高級感を与えることができます。
テレビやカメラ、PCなどのラベルに多いです。
それでは、どのようにラミをするのかというと
ロール状の粘着剤付きのフィルム(和紙ラミであれば粘着剤付きの薄い和紙)から
剥離紙=セパレータ(以下 セパ)を剥がしローラーで印刷面に圧着します。
三協シール印刷株式会社では一部の設備を除き
シール・ラベルの材料に印刷し、インクを乾燥し、同じ機械上でラミをします。
印刷してすぐにラミをするということは
印刷面に変化を与えないということと異物のはさみこみを防ぐ効果があります。
しかし、剥離帯電といってセパをはがした際にラミの粘着面側に静電気が発生し
ホコリを寄せつける原因となります。
三協シール印刷株式会社では、「技:見えない敵との戦い」でご紹介した通り
「加湿」「帯電防止床ワックス」など基本的な静電気対策に加え
ラミ装置に静電気除去装置を設置して対策しています。
「ECO技:セパを回収する」の中でゴミとなるセパは厄介者というお話をしました。
ポリエチレン加工(以下 ポリラミ)のセパは自治体や回収ルートによって
古紙としてリサイクルできるか燃やせるゴミとなるか変わります。
三協シール印刷株式会社では、社内で発生したラミなどのセパは可能な限り再利用します。
なかでもポリラミを使っていない、古紙としてリサイクル可能なセパは
お客様のお手元に届く製品の緩衝材にも再利用しています。
緩衝材に使っているセパは、グラシン紙(し)と呼ばれています。
コピー用紙などの上質紙と比べ、高密度で光沢がありなめらかで
水や油に強いという特性があります。
クッキングシートや中華まんの底紙、
ハンバーガーの包み紙や紙風船もグラシン紙からできています。
※緩衝材のセパは、食品包装やクッキングシートとしての再利用はできません。
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おやすみなさい。。。
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